みんなすごい!

今日は算数の授業をしました。

『学び合い』での授業です。

 

「12×4 を求めるにはどうしたらいいか、計算のしかたを3つ以上考えてみよう」というのが今日のめあてでした。

 

めあてを確認した後、「先生はこの時間、皆さんに教えません。」と言ったときには児童がざわめきました。

 

最初は「なんで教えてくれないの?」と言いたげな目をしていましたが、「だって、このクラスの皆さんなら、先生が教えなくてもめあてを達成できると思うからです。」「このめあては、このクラスのめあてです。だから、自分1人がめあてを達成できても、それは達成できたことにはならないよ。クラスのために、自分にできることをやろうね。」と伝えると、子どもたちはすぐに納得してくれました。

 

そして、たくさん行動してくれました。

 

最初の方は、席を立っていいのかな?とこちらの様子を伺っているようでしたが、「自分にできることをやろうね。席を立ったらダメなんて言ってないよ。」というと、すぐに立って友だちに教えに行く子がいました。

 

そして、それを見て同じように行動する子も続々と出てきました。

 

困っている子を見つけて「ここはね...」と教えに行く子、「ここ分からないんだけど」と友だちに聞ける子がたくさんいました。

いつもは授業中に扉を開けたり閉めたりして遊んでいる子や、手遊びばかりしている子も、課題に向き合っていました。

そして、普段はそんな調子の子たちが、困っている友だちに教えに行く姿も見られました。

 

この授業をして、『学び合い』のすごさを感じました。今までは理論で理解していたことが、一度授業をしてみると分かりました。

まだまだ未熟なので、私自身がもっともっと学び合いのセオリーに近づけたなら、可能性はさらに広がると感じました。

 

今回の授業で子どもたちのすごさを改めて感じましたが、その中でも特に感激したのは、とある子の以下の行動です。

 

その子は、ずっとホワイトボードに図や式を書いていました。

私はてっきり、その子はホワイトボードを自分のノート代わりに使っているのだと思っていました。

ですが、違いました。

あるときその子が私の方に近寄ってきて、「みんなの考え方を全部ホワイトボードにまとめてるの。分からなくて困っている人にこのホワイトボードを見せて、どのやり方なら分かりそうか聞くの。そして、その人が選んだやり方で解いている人を私は知っているから、分からない人のもとへ、その解き方をしていた人を連れて行くの。」と教えてくれました。

3年生でこんなことを考えられる子がいるのかと、とても驚きました。感激しました。

 

初めての『学び合い』でしたが、子どもたちのすごさや可能性をひしひしと感じました。

 

そんな有能な子どもたちを信じて、残りの実習もたくさん学びます💪